v2rayNを初めて起動する方や、ノードを追加してもネットに接続できないデスクトップユーザー向けです。インストールファイルと保存先、コアの起動、サブスクリプションの追加、システムプロキシ、接続確認、自動起動の順に設定します。まずはブラウザーで1つのノードを使える状態にし、TUNやカスタムルーティングはその後に設定しましょう。10808、10809は設定例です。実際のポート番号はクライアントの表示を確認してください。
1. インストールファイルと保存先:OSとCPUアーキテクチャを確認
v2rayNはノード、サブスクリプション、コア、システムプロキシを管理するデスクトップクライアントです。実際の接続処理は、選択したXray-coreやsing-boxなどのコアが行います。クライアントをダウンロードしただけでは、利用可能なノードは手に入りません。サブスクリプションURLやノード情報は別途用意し、信頼できる提供元から入手してください。
まずダウンロードページでOSとCPUアーキテクチャを選択します。Windowsでは「設定」→「システム」→「バージョン情報」でシステムの種類を確認できます。macOSではAppleメニューの「このMacについて」でチップまたはプロセッサを確認します。Appleシリコン搭載Macには通常arm64版、Intel搭載Macにはx64版を選びます。ファイルサイズだけでインストールファイルを選ばないでください。
| 確認項目 | Windows | macOS |
|---|---|---|
| 配置場所 | ポータブル版は、アーカイブの内容をすべて書き込み可能なユーザーフォルダーに展開します。例:D:\Tools\v2rayN | アプリパッケージは同梱の説明に従って「アプリケーション」に配置し、ディスクイメージから直接起動し続けないでください。 |
| 起動方法 | 展開先フォルダーにある実行ファイルを起動します。圧縮ファイル内から直接ダブルクリックしないでください。 | 所定の場所に配置したアプリから起動し、まずは通常のユーザー権限で使用します。 |
| 依存コンポーネント | ランタイム不足のメッセージが表示された場合は、エラー画面の指示に従い、該当するバージョンとアーキテクチャのものを追加します。 | Windows用のデスクトップランタイムは使えません。macOS用パッケージとチップのアーキテクチャを確認してください。 |
| データの保存 | 一時フォルダー、読み取り専用フォルダー、自動削除されるフォルダーは避けます。 | アプリのデータフォルダーを残し、アプリを移動する前に設定の保存場所を確認してください。 |
2. 初回起動:設定を保存できることとコアが動くことを確認
初回起動時は、DNS、ルーティング、TUN、ポートを一度に変更しないでください。まず初期設定のままメイン画面のログを確認します。画面が表示されても、GUIが起動しただけです。ノードを選択した後、コアの起動に成功し、ポート使用中やファイル不足のエラーがないことも確認してください。
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完全に展開する
Windowsでは圧縮ファイル内のファイルとサブフォルダーをすべて展開します。macOSでは同梱の説明に従ってインストールしてください。実行ファイルだけをコピーしたり、異なるバージョンのコアフォルダーを混在させたりしないでください。
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設定を確認する
「設定」→「パラメーター設定」を開き、ローカルの待ち受けポートと、現在のコアに関する項目を確認します。プラットフォームやバージョンによってサブメニュー名が異なる場合があります。画面に表示されている値を記録し、別バージョンのスクリーンショットをそのまま参考にしないでください。
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ノードを追加する
メイン画面の「サブスクリプショングループ」メニューでサブスクリプションを管理するか、「サーバー」メニューのクリップボードからのインポート機能でノードを1件追加します。追加後、プロトコル、アドレス、ポート、転送方式を確認してください。
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接続先に設定する
ノード一覧から1つ選び、右クリックメニューの「アクティブサーバーに設定」を選択します。その後ログを確認し、ノードが選択状態になっただけでなく、選択したコアが正常に起動していることを確かめてください。
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保存して再起動する
自動起動はまだ有効にしないでください。クライアントを正常に終了してから再度起動し、サブスクリプション、ノード、設定が保持されていることを確認します。設定が消える場合は、書き込み権限とデータフォルダーの場所を確認してください。
ログにコアの実行ファイルが見つからないと表示された場合は、インストールパッケージにそのコアが含まれているか、ファイルが揃っているか、セキュリティソフトに隔離されていないかを確認してください。「コアの種類」を変更しただけで必要なファイルが配置されたと思い込まないでください。また、ファイルの入手元を確認せずに、ブロックされたファイルを復元しないでください。
3. サブスクリプションとノード:追加できても接続できるとは限らない
サブスクリプションはノード設定を取得するためのもので、プロキシの待ち受けアドレスではありません。アクセス用トークンを含むサブスクリプションURLはパスワードと同様に管理し、公開コメントに投稿したり、トラブルシューティング用のスクリーンショットに全文を表示したりしないでください。ノード名は変更できますが、プロトコルと転送パラメーターはサーバー側の設定に合わせる必要があります。
- グループを追加:「サブスクリプショングループ」→「サブスクリプショングループの設定」から項目を追加し、名前とサブスクリプションURLを入力して保存します。メニュー名が異なる場合は、使用中のバージョンにあるサブスクリプション管理メニューを確認してください。
- 内容を更新:「サブスクリプショングループ」に戻り、該当する更新操作を選びます。利用可能なプロキシがまだない場合は、まずプロキシを使わずに更新します。利用可能なノードがあり、直接更新に失敗した場合に限り、プロキシ経由での更新を試してください。
- 結果を確認:ノード一覧に個別のサーバー項目が表示されていることを確認します。何も表示されない場合は、サブスクリプションの取得に成功したか、その応答がクライアント対応の形式かを確認してください。
- 接続先ノードを選択:ノードを1つ選んでアクティブサーバーに設定し、接続テストを実行します。ノードが何十件表示されていても、接続先が選択されているとは限りません。
VMessとVLESSはプロキシプロトコル、WebSocketは転送方式、TLSとREALITYはセキュリティ関連の設定であり、相互に置き換えられるものではありません。手動で入力する場合は、サーバーアドレス、ポート、ユーザーID、転送方式、セキュリティ設定をすべて確認してください。たとえばWebSocketのパスは/wsと/で異なります。また、TLSのサーバー名が接続先アドレスと一致するとは限りません。
4. ローカルポート:ブラウザーの接続先とリモートポートを区別
リモートサーバーのポートとローカルプロキシのポートは別のものです。ノードのポートが443でも、ブラウザーのローカルプロキシに443を入力するわけではありません。ブラウザーはこの端末の待ち受け口に接続し、その後コアがリモートサーバーへ接続します。以下はよくある構成例であり、2種類の待ち受けを同時に設定する必要はありません。
混合ポートの例
- ローカルアドレス
127.0.0.1- ポート例
10808- 対応プロトコル
- HTTPとSOCKS。実際に使える方式はインバウンド設定によります。
- 使用条件
- クライアント上で該当ポートが混合ポートとして明示されている
混合ポートであることを確認できた場合に限り、HTTPとSOCKSの両方で同じポートを使用できます。
分離ポートの例
- ローカルアドレス
127.0.0.1- SOCKSポート
10808- HTTPポート
10809- 使用条件
- 現在の設定で2つの接続口がそれぞれ有効になっている
旧来の解説ではこのポート構成がよく使われていました。実際に入力する前に、使用中のクライアントの設定を確認してください。
ログにaddress already in useと表示される場合、待ち受けアドレスまたはポートが使用中です。まずクライアントの二重起動を終了し、ほかのプロキシプロセスも確認してください。ポートを変更する場合は、システムプロキシとアプリ内の手動プロキシ設定も合わせて変更します。クライアント側だけを変えると、アプリは古いポートに接続し続けます。
- 1台の端末だけで使う場合は、ループバックアドレスで待ち受けます。初回接続のためにLANからのアクセスを有効にする必要はありません。
127.0.0.1はこの端末を指します。別の端末にこのアドレスを入力しても、v2rayNを実行しているPCには接続できません。- この端末のブラウザーから使うだけなら、ルーターでポートフォワーディングを設定する必要はありません。また、ローカルプロキシの接続口をインターネットに公開しないでください。
5. システムプロキシとTUN:初回設定では接続方法を1つ選ぶ
ノードが起動しているのにブラウザーがプロキシを使わない場合、システムプロキシが設定されていないことがあります。WindowsのタスクトレイまたはmacOSのメニューバーからv2rayNのメニューを開き、「システムプロキシ」→「システムプロキシを自動設定」を選択してください。ここでいう「自動設定」はクライアントのメニュー操作であり、ブラウザーのPACスクリプト方式を意味するとは限りません。
システムプロキシ
おすすめ初回の動作確認に適しています。クライアントがローカルプロキシの接続先をシステム設定に登録するため、システムプロキシを参照するブラウザーやアプリで利用できます。システム設定を参照しないアプリは、直接接続する場合があります。
おすすめの用途:まずWebページへの接続を確認し、ノードやポートの問題を切り分ける。
アプリごとのプロキシ設定
個別のアプリにローカルHTTPまたはSOCKSのアドレスとポートを入力し、対象を絞ってテストできます。ブラウザーにプロキシ拡張機能を入れている場合は、拡張機能がシステム設定を上書きしていないか確認してください。
おすすめの用途:特定のアプリだけにプロキシを使う、またはシステムプロキシの動作を確認する。
TUNモード
仮想ネットワークインターフェースを使って通信を取り込みます。通常は権限、ルーティング、DNSの設定も関係します。動作はOS、コア、除外ルールによって異なり、すべての通信が必ずプロキシ経由になるわけではありません。
おすすめの用途:基本の接続は正常だが、対象アプリがシステムプロキシを参照しない場合。
システムプロキシは「アプリからコアへどう接続するか」を決め、ルーティングは「コアに入った通信をどこへ送るか」を決めます。システムプロキシを有効にしても、ルーティング設定によって一部の接続が直接通信になる場合があります。初回テストではルーティングを初期設定のままにし、現在のルールでプロキシ経由になる宛先を選んでください。もともと直接接続されるサイトだけで、プロキシの動作を判断しないでください。
6. 接続を確認:コアのログから実際のリクエストまで
ノードの遅延値は該当するテストに応答があったことを示すだけで、Webページ、DNS、転送層がすべて正常に動作する保証にはなりません。初回の動作確認は以下の順で行い、一度に変更する項目は1つにします。テスト時のノード、ルーティングモード、ローカルポートも記録してください。
- 起動を確認:アクティブノードを選択した後、ログに設定の解析失敗、コアの終了、待ち受けポートの使用中エラーが出ていないことを確認します。
- 接続口を確認:ブラウザーがシステムプロキシを参照しているか、アプリ内で有効なローカルポートを明示的に指定していることを確認します。
- リクエストを確認:現在のルールでプロキシ経由になるHTTPSページを開き、アクセスの成否と関連ログを確認します。
- 再現性を確認:ブラウザーを閉じて開き直し、クライアントも通常の手順で再起動して、接続が再び成功することを確認します。一度だけの成功で判断しないでください。
この端末でcurlを使える場合は、ブラウザーの設定を介さず、接続先を明示してテストできます。次の例は、10808がSOCKSまたは混合ポートだと確認できている場合に限り使用してください。Windowsではcurl.exe、macOSではコマンド名をcurlにします。例のドメインはリクエスト処理の確認用です。プロキシ経由になるかはルーティングルールによって決まります。
curl.exe --proxy socks5h://127.0.0.1:10808 --connect-timeout 10 --max-time 20 -I https://example.com/
socks5hは、接続先ドメインの名前解決をプロキシ側で行う指定です。前述の10秒は接続タイムアウト、20秒はリクエスト全体のタイムアウトであり、実測遅延ではありません。ローカルポートへの接続に失敗する場合は、まずコアと待ち受けを確認してください。ローカルポートには接続できるものの、リモート側のハンドシェイクに失敗する場合は、ノード設定、システム時刻、ネットワーク接続を確認します。
7. 自動起動とよくある質問:安定してから自動実行を設定
手動起動、サブスクリプション更新、Webページへのアクセスが正常に動作することを確認してから、「設定」→「パラメーター設定」を開き、現在のバージョンの自動起動項目を探します。macOSでは「システム設定」→「一般」→「ログイン項目」で、ログイン時にアプリの起動が許可されているか確認できます。OSのバージョンによって項目名が若干異なる場合があります。
- 起動方法は1つにする:システムのログイン項目、ショートカット、クライアントの自動起動を同時に設定すると、複数のプロセスが同じポートを取り合うことがあります。
- 起動と接続を区別する:PC起動時にクライアントが開いても、コアの起動やシステムプロキシの設定が成功したとは限りません。
- 更新前にバックアップ:クライアントを正常に終了してから、現在の設定とサブスクリプション情報をバックアップします。コアの動作中にファイルを直接上書きしないでください。
- 再起動後に確認:アクティブノードが保持されているか、ポートが一致しているか、ブラウザーで実際のリクエストを完了できるかを確認します。
ダブルクリックしても画面が出ません。管理者権限が必要ですか?
まずタスクトレイまたはメニューバーに起動済みのインスタンスがないか確認し、インストールパッケージのアーキテクチャとランタイムのメッセージを確認してください。Windowsで一般的なシステムプロキシを使う場合、通常、管理者として常時実行する必要はありません。仮想ネットワークアダプターなどを使う場合に限り、使用中のバージョンの要件に従って権限を許可してください。
macOSで開けないと表示されます。すぐに制限を解除してもよいですか?
まずインストールパッケージの入手元、チップのアーキテクチャ、ファイルが揃っているかを確認してください。信頼できると確認済みでもmacOSに認識されないアプリについては、「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」に「このまま開く」などの許可項目があるか確認できます。ファイルが破損している、または危険性があるというメッセージが表示された場合は、起動を中止して信頼できるパッケージを再入手してください。システムのセキュリティ機能をまとめて無効にしないでください。
サブスクリプションを更新したのに、なぜネットに接続できないのですか?
まずノードを1つアクティブサーバーに設定し、コアのログを確認してから、「システムプロキシ」→「システムプロキシを自動設定」を実行済みか確認してください。サブスクリプションの取得成功は設定を取得できたことを示すだけで、ノードサーバーへの接続やブラウザーからローカルプロキシへの接続を保証するものではありません。
v2rayNを終了した後、通常のWebページも開けなくなった場合は?
クライアントを再度起動し、「システムプロキシを解除」を実行してください。クライアントを一時的に起動できない場合は、システムのネットワークプロキシ設定から残っているローカルプロキシアドレスを削除します。ブラウザー拡張機能が古いポートを強制的に使っていないかも確認し、その後、直接接続をテストしてください。
初回インストールの完了条件は、設定が保存されること、コアが起動すること、ノード1つで実際のリクエストを完了できること、終了後に直接接続へ戻せることです。この4点を確認してから、TUN、アプリごとの設定、カスタムルーティングを順に追加しましょう。問題が発生しても原因を特定しやすくなります。